オウスケの勝ち越しタイムリーヒットで、リュウセイ バースデー勝利! チーム史上 初の新人戦ベスト4進出。

前日の雨で緑地グラウンドが午前中使用できず、午後に試合があるのか当日10時に分かるという状況下で、午前中は昭和島グラウンドで上級生にも協力して貰いティーバッティングやシートノック、牽制の練習などをこなす。お盆休み明けで身体が重いのかヘッドが出てこず、加藤コーチから軽いバットで振るようにアドバイスを受け、バットを変えて打ってみると打球感がすこぶる良くなったトモヤ。

みな、よく言えばリラックス、悪くいえばダラダラな午前練習を終え、いざ多摩川緑地グラウンドへ。

 

準々決勝の相手は、同じ大森連盟に所属する出雲ライオンズさん。

直接の対戦は今までありませんが、他チームとの対戦を観ていると、丁寧な投球をするコントロールの良いピッチャーと堅い守備で守り勝つ野球をする強豪です。

 

新人戦では初の先行、スターティングメンバーは、

1番 センター リュウタ

2番 ショート イッサ

3番 ファースト トモヤ

4番 キャッチャー アラタ

5番 ライト オウスケ

6番 サード ソウタ

7番 セカンド ユウキ

8番 ピッチャー リュウセイ

9番 レフト ルイ

 

1回表、1アウトからイッサが粘ってフォアボールを選び出塁。つかさず盗塁&パスボールで三塁へ進むと、トモヤがヨウスケ君から借りたバットでサード強襲ヒットを放ち、幸先良く先制! その後、アラタがフォアボールを選びチャンスは続くも後続が倒れ初回は1点どまり。

 

スロースターターのリュウセイ、立ち上がりがあまり良くない中、1回裏の先頭バッターに上手くライト前へ打たれるも、オウスケがファンブルしたボールを拾って落ち着いてファーストへ投げライトゴロ。このプレーが非常に大きく、2番をショートフライ、3番にフォアを出すも、4番をセンターフライに打ち取りスリーアウトチェンジ。新人戦大会では初めて初回を0点で抑えることができた上々の立ち上がりとなりました。

 

2回表は、ソウタがライトゴロ、ユウキがセカンドゴロ、リュウセイが三振と、あっさり三者凡退。

 

2回裏、先頭バッターにセンターオーバーのツーベースヒットを打たれる。内野ゴロで1アウト三塁となり、ここからバッテリーエラーが続く。パスボールで1点献上、続くバッターもフォアを与え、盗塁とパスボール2つでノーヒットで逆転を許す展開。更に、ここから3者連続フォアボールで満塁の大ピンチ、セカンドフライで2アウトまでこぎ着けるも、またもパスボールで3点目を献上してしまう。これ以上の失点は苦しい状況だったが、3番バッターをサードゴロに抑え粘りを見せた。

 

3回表はルイがサードゴロで倒れるも、リュウタがライトオーバーのツーベースヒットでチャンスを作る。キャッチャーが後逸している間に三塁を落とし入れ1アウト三塁野球の見せ場だったが、イッサがファーストライナー、トモヤがライトフライと、両方ともいい当たりではあったが、転がさなければ点は入らないものだと痛感、チャンスを活かせず嫌な流れが少し漂ってしまった。

 

3回裏、チャンスの後にピンチあり・・・。先頭打者の難しいバウンドのサードゴロをソウタがファンブルで内野安打、続く打者に連続フォアボールであっという間にノーアウト満塁。これ以上の失点は残り時間的にも厳しい状況となるため前進守備でホームゲッツーを狙うシフトで勝負に出た。ここからがうちのエース リュウセイの真骨頂、続くバッターをスリーボールツーストライクからピッチャーゴロで1アウト、次のバッターはショートゴロで6-2-3のダブルプレーでスリーアウトチェンジ! いや~、ノーアウト満塁を0点に抑えてしまうのだから、ホント痺れた~。

 

これで中コンに流れが来ないわけがなく、続く4回表 先頭のアラタがセンター前ヒットで出塁。オウスケがフォアボールを選びノーアウト2・3塁でソウタ。セオリー通りゴロを打ったがピッチャー正面だったためアラタが挟まれ、最終的にホームでタッチアウト。「暴走と好走塁は紙一重」と野村コーチも話されていたが、こちらに来ていた流れが一つのプレーで勢いが無くなり押し戻される空気が漂う中、続くユウキがピッチャーフライ、出雲さんと同じくチャンスで0点に終わってしまうのかなあと思っていましたが、リュウセイの打席で相手バッテリーエラーのパスボールで、オウスケのスタート&スライディングも上手く1点を返すことができた。その後、リュウセイはセカンドゴロでスリーアウトチェンジかと諦めかけたその瞬間、相手選手がファンブルをしてしまい焦ってファーストへ悪送球、三塁ランナーのソウタが生還し何とか3対3の同点に追いつくことができました。

 

4回裏、ビシッと行きたいところでしたが先頭バッターをフォアボールで出し、続くバッターのイージーなライトフライが取れずノーアウト1・2塁のピンチになるところ、セカンドのユウキが素早くカバーしてセカンドへ送球しフォースアウト。ユウキだから当たり前のごとく目立たない1プレーだったかもしれないが、後から考えるとゲームの勝敗を左右するビッグプレイの一つだったと思います。

1塁に残ったランナーは盗塁とパスボールで3塁へ、スクイズも有るかと思いましたが、そのまま打ってくれ、結果リュウセイの低めにコントロールされた直球を空振り三振、アラタがショートバウンドで捕球したのでランナーは振り逃げでファーストへ・・・、アラタ落ち着いてボールを拾いファーストへ投げると思いきや、振り返ってサードへ矢のような送球、飛び出していたランナーを見事タッチアウト!

この回二つ目のビッグプレイが飛び出しました。それでも自力のある出雲ライオンズ、ファーストに残ったランナーとフォアボールで出たランナーで気がつくとツーアウト2・3塁のピンチ、相手バッターは4番、流石に一本出て押し切られてしまうかなあと思いました。

そして1ボール2ストライクからの4球目、フルスイングで打たれたライナーがサードへ、当たりも良かった為やられた~と思った瞬間、サードのソウタがダイビングキャッチ!本当ミラクルなプレーが立て続けに出たことで、フォアボールやパスボールなどバッテリーエラーで幾度となくピンチを迎えたにも関わらず、また相手チームがクリンナップであったにも関わらず見事に0点で抑えてしまいました。

 

これで行ける! 流れは必ず中コンに来る! とベンチの高揚感はハンパありませんでした。

5回表は1番からの攻撃、リュウタ・イッサ・トモヤと3者連続フォアボールでノーアウト満塁、ここで迎えるは新人戦で毎試合ここぞという時に試合を決める1打を放っている4番アラタ、誰もがやってくれるだろうという空気が流れていましたが、結果はショートゴロで本塁フォースアウトで1アウト満塁かと思った瞬間、サードをオーバーランしていたイッサが挟まれタッチアウト、たちまち2アウト2・3塁。

学童野球は最後まで何が起こるかわからない、何度もそんな場面を観てきた。まだ終わってないよ~ とベンチから誰からともなく声が出て、5番オウスケが打席へ。そして、1ボール2ストライクからの外角ストレートを思いっきり引っ叩いた打球は、ピッチャーの足元を抜けセンターへ、相手もセンターゴロを狙ってファーストへ送球するもオウスケの俊足が勝ち見事な2点タイムリーヒットとなりました~。その後もチャンスを広げるも追加点なく5対3で最終回の守備へ。

 

5回裏、5番バッターをショートゴロ、6番をサードゴロでリズムよくツーアウト、いよいよ勝利まであと1アウト、7番バッターはツーボールからの3球目を打ち、打球はセンターへのライナー、セカンドのユウキとセンターのリュウタの間に落下する球で直接捕球はできませんでしたが、リュウタが落ち着いて球を拾い、一か八かでファーストへのストライク送球は、間一髪アウト~~。この土壇場、センターゴロでゲームセットって誰が想像できるでしょうか。

 

ホント子供たちの底知れない集中力と、ここぞという時の火事場のバカ力を垣間見ることができた、今時の言葉で表現すると「神ってる試合」となりました。感動をありがとう、暑い中みんな本当にお疲れ様でした~。

 

土曜の準決勝は、いよいよ現時点で大田区最強の呼び声高い池雪ジュニアストロングさんとの対戦。挑戦者として、最終回のスリーアウトが決まるまで絶対に諦めることなくチーム一丸となって精いっぱい戦ってほしい。